輸入木材こん包材取扱要領

沿革
平成19年3月28日 18消安第13785号
平成23年9月7日 23消安第2804号 一部改正
平成26年7月31日 26消安第2235号 一部改正
第1 目的及び定義
1 植物防疫法(昭和25年法律第151号。以下「法」という。)、植物防疫法施行規則(昭和25年農林省令第73号。以下「規則」という。)及び輸入植物検疫規程(昭和25年7月8日農林省告示第206号。以下「規程」という。)に基づく輸入木材こん包材の検疫を斉一かつ円滑に実施するため、この要領を定める。
2 この要領で「未消毒木材こん包材」とは、貨物の保持、保護又は運搬に用いる木材又は木製品(紙製品を除く。)であり、かつ、パレット、ダンネージ、木枠、こん包ブロック、ドラム、木箱、積載板、パレットカラー、スキッド等を含む木材こん包材であって、国際植物防疫条約に基づき設置された植物検疫措置に関する委員会が定める植物検疫措置に関する国際基準第15(以下「国際基準」という。)の附属書1の規定に適合する消毒が実施されておらず、国際基準の附属書2の規定に適合する方式による表示が付されていないものをいう。ただし、接着剤の使用、加熱加圧又はそれらの組み合わせによって作られる合板、パーティクルボード、ベニヤ板などの加工木材、ベニヤのむき芯、おがくず、木毛、削りくず及び厚さが6ミリ以下の小片状に裁断された生材等は未消毒木材こん包材に含まれない。
3 この要領で「輸入者」とは、未消毒木材こん包材を輸入した者をいう。
4 この要領で「管理者」とは、輸入者から法第8条第1項若しくは第3項の規定による検査(以下「検査」という。)の申請、規則第12条の規定による措置又は法第9条第1項の規定による消毒若しくは廃棄の業務の委任を受けた者をいう。
5 この要領においては、貨物を本船から陸揚場等への卸下若しくは内航船への積替え又は航空機から飛行場内への卸下(「海上コンテナー詰輸入植物検疫要領」(昭和47年8月24日付け47農政第4502号農政局長通知)及び「航空コンテナー等積替確認実施要領」(昭和58年9月26日付け58農蚕第5594号農蚕園芸局長通知)に定めるところにより植物防疫官が検疫有害動植物の分散のおそれのないものとして確認したコンテナーにあっては、当該コンテナーの開扉)を行ったときに輸入されたものとみなすものとする。ただし、当該要領の規定による積替えのための一時卸下は除くものとする。
6 この要領は、貨物として輸入される未消毒木材こん包材について適用するものとし、携帯品又は郵便物として輸入される未消毒木材こん包材については、必要に応じて準用するものとする。

第2 輸入検査の申請
1 規則第10条の規定による検査申請書(規則第4号様式)の提出は、本船の入港又は航空機の着陸後、遅滞なく、当該港又は当該飛行場における輸入未消毒木材こん包材の検疫を担当する植物防疫所(植物防疫事務所、支所及び出張所を含む。以下同じ。)の植物防疫官に対して行わせるものとする。
2 輸入者又は管理者から、検査に先立ち消毒又は廃棄を行いたい旨の申出があったときは、植物防疫官は、消毒(廃棄)計画書(別記様式1)を検査申請書に添付して提出させるものとする。
3 前項の規定により行う消毒については、第12から第19までの規定を準用する。

第3 輸入業務の委任
  植物防疫官は、輸入者が検査の申請、規則第12条の措置又は法第9条第1項の規定による消毒若しくは廃棄の業務を管理者に委任する場合には、当該輸入者に、当該業務を委任することを明らかにする書面を提出させるものとする。

第4 検査の通知
  植物防疫官は、第2第1項の検査申請書を受理したときは、規則第11条の規定に基づき、輸入者又は管理者に対し、速やかに検査を行う期日及び場所を通知しなければならない。ただし、第2第2項の消毒の申出があった場合は、第20の消毒実施報告書又は第12第2項の選別実施報告書の提出があった後に通知することができる。なお、第2第2項の廃棄の申出があった場合は、通知することを要しない。

第5 検査の時期
  検査は、輸入後遅滞なく実施するものとする。ただし、第2第2項の消毒の申出があった場合には、消毒後に実施することができる。なお、同項の廃棄の申出があった場合には、検査することを要しない。

第6 検査の場所
  検査を行う場所は、当該未消毒木材こん包材が輸入された規則第6条第1項第1号に掲げる港又は同項第2号に掲げる飛行場内の植物防疫官が指定する場所とする。

第7 検査の立会い等
  植物防疫官は、規則第12条の規定に基づき、輸入者又は管理者を検査に立ち会わせ、当該未消毒木材こん包材の運搬、荷解き、荷造りその他の措置を行わせることができる。

第8 検査数量及び検査方法
  検査は、当該未消毒木材こん包材の検査荷口ごとに、規程別表第1に掲げる数量について、一部の切断、掘取り、はく皮等の方法を用いて行うものとする。

第9 合格の基準
  検査の結果、当該未消毒木材こん包材が規程第2条の各号に該当すると認められたときは、これを合格とする。

10 合格の証明
  植物防疫官は、第9の規定により当該未消毒木材こん包材を合格としたときは、法第9条第4項及び規則第19条の規定により合格した旨を証明しなければならない。

11 不合格の通知
1 植物防疫官は、検査の結果、当該未消毒木材こん包材に検疫有害動植物があると認めたときは、これを不合格として、直ちにその旨を輸入者又は管理者に通知し、法第9条第1項の規定に従い、当該未消毒木材こん包材の荷口の全部を消毒し又は廃棄すべきことを命じなければならない。
2 前項の場合において、植物防疫官は、輸入者又は管理者の要求があったときは、(消毒・廃棄)命令書(規則第11号様式)に消毒又は廃棄を完了すべき期限その他必要事項を付記して交付するものとする。
3 第1項の場合において、植物防疫官は、輸入者又は管理者に、その消毒又は廃棄の実施に先立って消毒(廃棄)計画書(別記様式1)を提出させるものとする。
4 植物防疫官は、前項の消毒(廃棄)計画書の提出があったときは、その内容を審査した上、適正であることを確認し、必要があれば補正を指示するものとする。

12 荷口中一部消毒、廃棄免除
1 第11第1項の通知を受けた輸入者又は管理者から、当該荷口のうち検疫有害動植物がない未消毒木材こん包材を遅滞なく選別し、検疫有害動植物のある未消毒木材こん包材は直ちに消毒又は廃棄することを条件として、選別した未消毒木材こん包材について消毒又は廃棄を免除してもらいたい旨の荷口一部の消毒(廃棄)免除願(別記様式2)の提出があった場合において、植物防疫官はその選別が容易であり、かつ、検疫有害動植物のまん延のおそれがないと認めるときは、その選別を許可することができる。
2 植物防疫官は、前項の許可を受けた輸入者又は管理者に、前項の選別の終了後選別実施報告書(別記様式3)を提出させるものとする。
3 植物防疫官は、前項の選別実施報告書を受理したときは、当該輸入者又は管理者に対し、検査を行う期日及び場所を通知するものとする。
4 植物防疫官は、選別された未消毒木材こん包材について検査を行った結果、検疫有害動植物がないと認めたときは、当該未消毒木材こん包材に対する消毒又は廃棄の処分を免除するものとする。
5 植物防疫官は、前項の検査の結果、検疫有害動植物があると認めたときは、第1項の許可にかかわらず、第11による消毒又は廃棄を行わせなければならない。

13 選別を行う場所
  第12の選別を行う場所は、当該未消毒木材こん包材を検査した規則第6条第1項第1号に掲げる港又は同項第2号に掲げる飛行場内の植物防疫官が指定する場所とする。

14 選別を行う場所への輸送
1 第12の選別を行う場所への輸送は、水路により行わせるものとする。ただし、輸入者又は管理者から陸路輸送したい旨の申出があった場合において、植物防疫官は、検疫有害動植物の分散防止及び消毒が完全に行われると認めるときは、これを行わせることができる。
2 前項ただし書の場合において、植物防疫官は、輸入者又は管理者に当該未消毒木材こん包材及び輸送車両、作業場所等に別表2に掲げる措置又はこれと同等以上の効果があると認められる措置を講じるよう命じることができる。

15 消毒方法の基準
  第11の処分による消毒は、別表1に掲げる基準又は国際基準の附属書1の規定に基づくものでなければならない。ただし、国際基準の附属書1の規定による場合であって、国際基準の附属書2に即した表示を行おうとする場合は、本要領に定めるもののほか、「輸出用木材こん包材消毒実施要領」(平成15年10月16日付け15消安第2489号消費・安全局長通知)に基づき実施するものとする。

16 消毒を行う場所
  第11の処分による消毒を行う場所は、当該未消毒木材こん包材を輸入した規則第6条第1項第1号に掲げる港若しくは同項第2号に掲げる飛行場内の植物防疫官が指定する場所又は「輸出用木材こん包材消毒実施要領」に基づき認定された消毒実施者の所有する消毒施設とする。ただし、輸入者又は管理者からこれらの場所以外の場所へ輸送して消毒したい旨の輸送後消毒申請書(別記様式4)の提出があった場合において、植物防疫官が検疫有害動植物の分散防止及び消毒が完全に行われると認めるときは、これを行わせることができる。

17 消毒を行う場所への輸送
  第11の処分による消毒を行う場所への輸送については、第14の規定を準用する。

18 不合格木材こん包材の積戻し
1 植物防疫官は、第11の規定による消毒又は廃棄を命じた未消毒木材こん包材について、輸入者又は管理者から積戻許可申請書(別記様式5)の提出があり、監督及び取締上適当であると認めるときは、第11第1項の規定にかかわらず、これを許可することができる。
2 前項の場合において、検疫有害動植物の分散防止等監督及び取締上必要と認める範囲内で条件を付することができる。
3 前項の条件は、別表2に掲げる基準に基づき定めるものとする。
4 植物防疫官は、第1項の規定による許可をした場合は、その積戻しの事実を確認するものとする。ただし、関税法(昭和29年法律第61号)第75条において準用する同法第67条に基づく積戻申告書の写しの提出があった場合はこの限りではない。

19 消毒又は廃棄の立会い
  植物防疫官は、消毒又は廃棄を命じたときは、輸入者又は管理者が消毒又は廃棄を実施する際にこれに立ち会うものとする。なお、廃棄を命じた場合においては、その輸送についても立ち会うものとする。ただし、輸入者又は管理者が当該命令に係る措置を適正かつ確実に実施すると認められる場合には立会いを省略することができる。
 
20 消毒又は廃棄の実施報告
  植物防疫官は、輸入者又は管理者が消毒又は廃棄を終了した場合には、消毒(廃棄)実施報告書(別記様式6)を提出させるものとする。
 
21 消毒又は廃棄の効果確認
1 植物防疫官は、消毒又は廃棄が終了した旨の報告を受けたときには、その効果について確認を行わなければならない。
2 前項の消毒確認の結果、なお検疫有害動植物があると認めたとき又は別表1の基準に満たないときは、輸入者又は管理者に対し、更に消毒又は廃棄を行わせなければならない。

22 輸入認可証明書の交付
  植物防疫官は、輸入者又は管理者から、輸入認可証明書の発給の申出があり、次の各号のいずれかに該当するときは、木材こん包材輸入認可証明書(別記様式7(イ)。ただし、第2第2項の申出があった場合にあっては別記様式7(ロ))を交付するものとする。ただし、植物輸入認可証印(別記様式7(ハ))を押印した検査申請書の写しをもって木材こん包材輸入認可証明書に代えることができる。
  (1)第2第2項の消毒の申出があった場合であって、植物防疫官により第11第3項の消毒(廃棄)計画書が適当であると認定された場合
  (2)第11第1項の規定により消毒又は廃棄を命じられた場合で、植物防疫官により同第3項の消毒(廃棄)計画書及び第12第1項の荷口一部の消毒(廃棄)免除願が適当であると認定された場合
 (3)第16ただし書に該当する場合

23 業務の移管
  植物防疫官は、規則第13条ただし書きの規定により自己の所属する植物防疫所以外の植物防疫所が検疫を管轄する場所に未消毒木材こん包材を輸送後に、その消毒又は廃棄を命令する場合は、あらかじめ、当該植物防疫所にその旨を連絡し、当該未消毒木材こん包材についての関係書類を一括して送付するものとする。

 

 

 



別表1,2
別記様式1
別記様式2
別記様式3
別記様式4
別記様式5
別記様式6
別記様式7